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B.T.T.B ~原点回帰~

自分の舞台の稽古場日記や独り言なんぞを書いております
今日の稽古日記と...
今日は午後7時から稽古。

子供達のダンスの稽古で木曜日に中途半端に終わっていた曲の振り付けを最後まで付けて、別の曲の振り付けをつけるまで。
稽古は歌を歌いながらやるわけですが...

歌えませんなぁ(はぁ...)

声を出すのを恥ずかしがってるというのが一番の原因なのですが、これはアマチュアがミュージカルをする上で一番の鬼門とも言えます。
芝居経験者でもいざミュージカルとなると声を出して歌うとなると声出せなくなるんですわ。

檄を飛ばしてみましたがなかなか難しいですな。
それでも主役の子がソロパートの時には頑張って声を出して歌ってたのには感心。

「今日は頑張って声出してたね。良かったよ。その調子で頑張れ!」

きちんと頑張った子にはちゃんと褒めますよ、私は。

全体としてはまだまだだけど何とか子供達を伸ばしていきたいところです。






昨年、今やってるところで初めてミュージカルで役者をさせて貰ったわけですが、劇団在籍時に一度だけミュージカルをやっています。

今から9年前になりますが、その当時、役者をする気満々でいました。
きちんと声を出して歌えるという自負があった事とその当時、どうしてもやりたい役があったのです。
しかしながら演出から言い渡されたのは別の役。
その時に自分をその役につけた理由を聞いたのですがその答えを聞いた私は愕然と...というか怒りに震えましたわ。
私がやりたかった役を同じ劇団員のKさんも希望していたのですが演出から言われた言葉は「あの役(私にやってくれと言われた役)はKさんには無理だから...その役で我慢してくれれば全て丸く収まる」と。

失礼ながらKさんはかなりのリズム音痴で歌の多い役をさせて大丈夫なの?と。

それでも自分にやってくれと言われた役選んだ理由がきちんとしたものだったら首を縦に振ったんでしょうが、あまりにも理不尽な理由で納得出来ずに結局役者からは外して貰うことにしました。
しばらくの間、宙ぶらりんの状態だったのですが当初音楽を担当して貰うはずだったTさん(今やってるミュージカルの音楽担当して下さってます)がミュージカル公演直前にご自分のお仕事の関係でどうしてもメインで曲作りをすることが出来ないとなり、音大に通ってる教え子さんに頼むとなりました。
ところがその音大生は連絡が全く取れず、結局NG。
やる事がなかった私はこの際だからやっちゃえ!という気になり「自分がやる!!」と高らかに宣言(右手を高々に上げてw)
そんなことで素人であるにも関わらず音楽をやる事になったのです。

曲作りは大変でしたけど、自分の世界観を出せるというのもあって何度も作り直しをさせられましたが充実してました。
ただ、予想していたとはいえ役者がきちんと歌ってくれないのには頭抱えましたね。

役者の歌の練習の時はそれこそ毎回参加して見てましたが見るたびに腹が立って来た(苦笑)
役者の中には「キーが合わない!」とかイチャモン付けて逆ギレしたのもいましたが「キー替えてやってもいいけど歌えなかったら許さんぞ」と睨み利かせたら大人しく...

歌の稽古に関しては本当に最悪だったのですが、リズム音痴で大変だと思われていたKさんに関しては別の感情がありました。
というのもKさんは私の心情も分かっていたというのもあったんだけど、役者の中で一番歌に対しての取り組み方が良かった。
Kさん自身が自分のことをよく分かっていたというのもあったんだけど、時間があれば歌の練習に付き合って欲しいと言われてよく付き合わされました。しかしながら誰よりも一生懸命やっていたので逆にこっちもKさんを何とかしてあげなくてはと思うようになって、歌の出だしのタイミングに苦労していた曲は音を拾い易いようにアレンジを変えたりといったこともしました。
他の連中はサッパリで私のボヤきが日常茶飯事になってましたが^^;

この時は時々プロの演出家さんに来て頂いて指導をして頂いていたのですが、演出家さんからは「どうして君が役者じゃないんだ!」と言われて劇団の演出は困った顔してましたな。
歌の練習する時に自分も歌ったりしていたのですが、役者全員で歌ってる声よりも私が歌ってる声の方が大きかった(爆)
これ、ホントですよ。

今にして思えば、あの当時、自分の希望する役についていたとしても音楽を作る人間が誰もいないという状況に陥ったわけですから役者は出来なかったでしょうね。
だけど、あの時の経験というのは去年ミュージカルに参加した時に大いに役立ったと思ってます。

苦労して作った曲なのに役者がきちんと歌ってくれない...作り手としてこれほど悲しく腹立たしいことはありません。あの当時、そういう思いをしたので自分がミュージカルで役者として舞台に立つ時には苦労して曲を作ってくれた人の気持ちも全て受け止めて舞台に立とうと...
昨年ミュージカルの舞台に初めて立って、数日後の打ち上げの時にTさんから「ミュージカルの曲作りを経験していて、作り手の事がよく分かっているからその気持ちに応えようとしてやってくれているのが凄く伝わってきて嬉しかった」と言われたことは今でも覚えてます。

よくよく考えてみれば、あの時の言葉が劇団を辞める決心を固めるきっかけになったのかもしれませんね。




by csb-01 | 2008-02-02 23:59 | 稽古日記
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by csb-01
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